PR 本記事にはアフィリエイト広告を含みます。
品物は決まった。あとは一言添えるかどうか——ここで手が止まる人は多いはずです。何を書けばいいのか、同封していいのか、封はするのか。
この記事でいう「添え状・送り状」は、品物に添える短い手紙のことです。宅配便の伝票(配送用の送り状)とは別のものです。
- 書くのは4つだけ:時候の挨拶/日頃の感謝/品物のこと/結び。長さは3〜5行で足ります
- 同封するなら封をしない。マナーではなく郵便法上の決まりです
- 封をした手紙にしたいなら、品物とは別にはがきや手紙で出す
- 迷ったら近況を一行。品物より、これが残ります
封をしないのは、マナーではなく法律の決まり
「添え状は封をしないのがマナー」とよく言われます。理由まで書かれることは少ないのですが、これは郵便法の定めです。
手紙のように、特定の相手に気持ちや用件を伝える文書は「信書」にあたり、宅配便では原則として送れません。ただし総務省の指針では、品物に従として添える「無封の」添え状・送り状は、貨物に添えて送ってよいとされています(郵便法第4条第3項)。
| 状態 | 同封できるか |
|---|---|
| 封筒に入れない | できる |
| 封筒に入れて、口を閉じない | できる |
| 透明な封筒に入れる | できる |
| 封をして「開封可」と表示する | できる |
| 封をして、表示なし | できない(別送にする) |
総務省のQ&Aには、百貨店が客の持ち込んだ添え状を贈答品に付けて送るときの表示例まで載っています。お歳暮の添え状は、この条文の典型例なのです。
百貨店やネット通販で「メッセージカードは封をせずにお預かりします」と言われるのは、このためです。
封をした手紙にしたい場合は、品物とは別に郵便で出します。日本郵便の贈答マナー解説も「品物が届く頃を見計らって、はがきや手紙で挨拶を送る」形を勧めています。
同封と別送、どちらにするか
| 同封 | 別送(はがき・手紙) | |
|---|---|---|
| 向く場面 | 手渡しに近い温度で伝えたい。店で品物を選び、その場で添えられる | ネット注文で同封できない。目上や取引先で、封書の形式を保ちたい |
| タイミング | 品物と同時 | 品物が届く直前〜同時に着くよう投函 |
| 封 | しない | する |
| 長さ | 一筆箋に3〜5行 | はがき1枚、または便箋1枚 |
ネット通販で注文する場合、同封できるかは店によります。注文画面に「メッセージカード」や「一言」の欄があればそこに書き、無ければ別送にします。どちらが上ということはありません。届くことのほうが大事です。
百貨店とネット通販の違いはお歳暮は百貨店とネット通販、どちらが得かで扱っています。
書くのは4つだけ
添え状は短くて構いません。むしろ長いと、品物より手紙が主役になって相手を構えさせます。
- 時候の挨拶:「師走に入り」「年の瀬も押し迫り」など一言
- 日頃の感謝:「本年も大変お世話になりました」
- 品物のこと:「ささやかですが」「〇〇をお送りしました」。品物名は書いても書かなくてもよい
- 結び:「どうぞよいお年をお迎えください」
これで4行です。余裕があれば、3と4の間に近況を一行入れます。当サイトの恩師向けの記事でも触れましたが、贈られた側に残るのは品物より「今どうしているか」の一行であることが多いからです。
のしの表書きと添え状は役割が違います。のしはお歳暮ののしの書き方を参照してください。
相手別の例文
そのまま使える長さにしてあります。名前や品物を入れ替えてください。敬語の重さは相手で変えます。
寒さが本格的になってまいりました。
本年も公私にわたりご指導いただき、ありがとうございました。
ささやかですが、心ばかりの品をお送りいたします。
ご家族の皆さまでお召し上がりいただければ幸いです。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
上司には品物名を書かなくて構いません。「ご家族で」の一言があると、本人が気兼ねなく受け取れます。何を贈るかはお歳暮を上司に贈るのは失礼?で扱っています。
拝啓 師走の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
本年は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
つきましては、日頃の感謝のしるしに心ばかりの品をお送りいたしました。
ご笑納いただければ幸いに存じます。
来年も変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
敬具
会社からの場合は頭語と結語(拝啓・敬具)を付けます。差出人は会社名と部署、担当者名を並べます。先方の受領規定についてはお歳暮を取引先へを先に確認してください。
寒い日が続いていますが、体調はどうですか。
今年も何かと気にかけてくれてありがとう。
〇〇を送りました。少しずつ食べてください。
年末には顔を出します。それまで無理をしないで。
両親には敬語を崩して構いません。「少しずつ」「無理をしないで」のように、量と体を気づかう一言が効きます。量の考え方は両親へのお歳暮で扱っています。
年の瀬も押し迫ってまいりました。
今年も何かとお世話になり、ありがとうございました。
〇〇がおいしいと聞き、お送りしました。
お口に合えば幸いです。
お正月にお会いできるのを楽しみにしています。
義実家には両親より一段ていねいに、上司より柔らかく。「〇〇がおいしいと聞き」のように、選んだ理由を一行入れると、配偶者経由でなく自分の言葉で伝わります。選び方はお歳暮を義実家へを参照してください。
寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。
卒業から〇年になりますが、先生のお言葉は今も支えになっています。
現在は〇〇の仕事に就き、〇〇に取り組んでいます。
ささやかですが、感謝の気持ちをお送りいたします。
どうぞお体を大切に、よいお年をお迎えください。
恩師には近況を必ず入れます。品物より、教え子が今どうしているかを知ることが先生にとっての贈り物になります。贈ってよい相手かの判断はお歳暮を恩師・先生へで扱っています。
今年もお世話になりました。
おいしそうな〇〇を見つけたので送ります。
よかったら年明けに近況報告でも。
よいお年を。
友人にはかしこまらないほうが自然です。時候の挨拶は省いて構いません。お歳暮を友人・同僚へも参考にしてください。
年末のご挨拶が遅くなり、申し訳ありません。
本年も大変お世話になりました。
寒中お見舞いを兼ねて、心ばかりの品をお送りいたします。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
年を越したら「お歳暮」ではなく「御年賀」または「寒中御見舞」に表書きを変えます。時期の境目はお歳暮の時期はいつからいつまで?にまとめています。
一筆箋とはがきの選び方
便箋1枚は多すぎます。一筆箋(縦19cm×横8cm前後)に3〜5行が、添え状としていちばん収まりがよい大きさです。柄は冬のものか、季節を選ばない無地に近いものを選びます。
以下は同封用と別送用に分けた例です。
同封用|冬の柄の一筆箋
参考価格 418円/レビュー1件 ★5.0
縦書き5行・20枚入り。3〜4行で書き切れる大きさなので、長く書けない人ほど向きます。冬の柄は12月に自然です。
同封用|通年で使える一筆箋
参考価格 550円/レビュー5件 ★5.0
美濃和紙の一筆箋。柄が季節を選ばないので、お中元やお礼にも回せます。罫線の下敷き付きで、まっすぐ書けます。
同封用|封をしないで添える封筒
参考価格 440円/レビュー4件 ★4.0
三つ折りのB5便箋が入る無地の和封筒。同封するときは口を閉じずに入れます(理由は本文)。
選ぶ基準は3つです。縦書きで罫線があること(まっすぐ書ける)、柄が控えめなこと(目上に出せる)、枚数が多すぎないこと(余っても使い道がある)。
よくある間違い
- 「つまらないものですが」:今は「ささやかですが」「心ばかりの品ですが」のほうが素直に受け取られます
- 値段や入手の苦労を書く:相手に負担をかけます
- お返しを促す表現:「ご感想をお聞かせください」は相手に宿題を出すことになります
- 喪中の相手に「おめでとう」系の語:年末の挨拶は「よいお年を」で止め、年賀の語を避けます。詳しくは喪中のお歳暮
- 受け取ったお礼と混同する:もらった側の書き方はお歳暮のお礼、電話・LINE・メールで何て言う?で扱っています
よくある質問
添え状は必ず付けるものですか?
必須ではありません。ただ、品物だけが届くより一言あるほうが、感謝の気持ちは伝わります。ネット注文で同封できない場合は、はがきを別に出せば同じことです。
宅配便に手紙を同封してもいいのですか?
封をしなければ構いません。品物に従として添える無封の添え状は、郵便法第4条第3項により貨物と一緒に送れます。封をした手紙は同封できないので、その場合は別に郵送します。
別送のはがきはいつ出せばいいですか?
品物が届く直前か同時に着くように出します。品物より先に着くと「まだ届いていない」と相手を待たせ、あとに着くと順番が逆になります。配送日が分かっているなら、その2日前の投函が目安です。
手書きでないと失礼ですか?
手書きのほうが気持ちは伝わりますが、印刷でも失礼にはあたりません。会社から取引先へ贈る場合は印刷が普通です。個人で贈るなら、印刷の文面に一行だけ手書きを足す方法もあります。
品物の名前は書いたほうがいいですか?
どちらでも構いません。書くと「〇〇をお送りしました」で相手が中身を確認しやすくなります。書かない場合は「心ばかりの品を」で済みます。冷蔵・冷凍品なら、書いておくと保管の判断が早くなります。
メールやLINEで済ませてもいいですか?
友人や同僚なら問題ありません。上司や取引先、目上の親族には、はがきか手紙のほうが無難です。メールで「お送りしました」と先に知らせ、品物に添え状を付ける二段構えも自然です。
まとめ
添え状に書くのは、時候の挨拶・感謝・品物のこと・結びの4つです。3〜5行で足ります。
同封するなら封をしない。これはマナーというより郵便法の決まりで、封をした手紙にしたいなら別に郵送します。どちらが上ということはなく、届くことのほうが大事です。
余裕があれば近況を一行。品物は消えても、その一行は残ります。
出典:総務省「『信書に該当する文書に関する指針』Q&A集」(郵便法第4条第3項・添え状の無封について)、日本郵便「お中元のご贈答マナーとは?」。価格・在庫・仕様は変わります。購入前に各商品ページで最新の情報をご確認ください。



コメント