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お歳暮ののしは、覚えることが少ない割に、間違えると目立ちます。特に水引の種類と名前の書き方は、受け取った人がまず目にする部分です。
この記事では、注文画面で迷わないように「水引」「表書き」「名入れ」「掛け方」の4点だけを押さえます。ネット注文なら、ほとんどが選択肢から選ぶだけで済みます。
結論:この4つを選べば形式は整う
- 水引:紅白の蝶結び(花結び)
- 表書き:水引の上に「御歳暮」
- 名入れ:水引の下に自分の名字
- 掛け方:配送なら内のし(包装紙の内側)
迷ったらこの通りで問題ありません。以下、それぞれの理由と、例外になる場面を説明します。
水引:蝶結びを選ぶ理由
紅白の蝶結び(花結び)★お歳暮はこちら
- 何度あってもよい贈り物に使う
- お歳暮・お中元・出産祝い・お礼
- ほどいて結び直せる形
結び切り
- 繰り返さないほうがよい場面に使う
- 結婚祝い・快気祝い・お見舞い
- 固く結んでほどけない形
お歳暮は毎年繰り返す贈り物です。だからほどいて結び直せる蝶結びを使います。結び切りは「一度きりであってほしい」場面のものなので、お歳暮に使うと意味が逆になります。
ネット注文では「お歳暮」を選ぶと自動的に蝶結びののしが付くことがほとんどです。自分で選ぶ場面があるときだけ注意してください。
表書き:「御歳暮」でよい。ただし時期を過ぎたら変える
水引の上に書くのが表書きです。「御歳暮」または「お歳暮」のどちらでも構いません。品物選びと金額はお歳暮の相場の記事と両親へのお歳暮の記事で扱っています。
問題は、時期を過ぎた場合です。お歳暮として贈れる期間は限られていて、過ぎたら表書きを変えます。
| 届く時期 | 表書き | 備考 |
|---|---|---|
| 12月1日〜20日ごろ(関東) | 御歳暮 | 最も一般的 |
| 12月13日〜20日ごろ(関西) | 御歳暮 | 地域により開始が遅い |
| 12月下旬〜年内 | 御歳暮 | 生鮮は避ける。年末年始の不在に注意 |
| 1月1日〜7日(松の内) | 御年賀 | 関西では1月15日までとする地域もある |
| 松の内明け〜2月上旬 | 寒中御見舞 | 立春(2月4日ごろ)まで |
間に合わなかったからといって、無理にお歳暮として送らないでください。表書きを変えれば失礼にはなりません。
お中元ののしとの違い
お中元で検索してこの記事に来た方へ。のしの書き方はお中元もお歳暮も同じです。違うのは表書きの文字と時期だけです。
| お中元 | お歳暮 | |
|---|---|---|
| 表書き | 御中元 | 御歳暮 |
| 時期を過ぎたら | 立秋(8月7日ごろ)まで「暑中御見舞」、以降「残暑御見舞」。目上には「御伺い」 | 1月7日まで「御年賀」、以降「寒中御見舞」 |
| 水引 | 紅白の蝶結び | 紅白の蝶結び |
| 名入れ | 贈り主の名字。連名・会社名の書き方も同じ | 同じ |
| 時期 | 7月初旬〜8月中旬(東日本は7月15日、西日本は8月15日が目安) | 12月初旬〜20日ごろ |
時期と表書きの目安は、日本郵便の贈答マナー解説による(2026年9月18日確認)。
「誰の名前で書くか」(夫婦連名・会社から・代理で贈る)は、次の「名入れ」の節がそのままお中元にも使えます。両方贈るべきか、金額をどう変えるかはお中元とお歳暮の違いで扱っています。
名入れ:立場によって書き方が変わる
水引の下に書くのが名入れです。ここは相手ではなく贈る側の名前です。
| 贈る人 | 書き方 |
|---|---|
| 個人 | 名字のみ、またはフルネーム。同姓の人が多い職場ならフルネームが親切 |
| 夫婦 | 中央に夫のフルネーム、その左に妻の名前(名字は書かない) |
| 会社として | 中央に代表者名、その右上に小さく会社名 |
| 連名(3名まで) | 目上の人を右から順に並べる |
| 4名以上 | 代表者名+「他一同」、または「〇〇部一同」 |
掛け方:配送なら内のし
内のし ★配送はこちら
- 品物にのしを掛け、その上から包装
- 配送中に破れない
- 控えめな印象になる
外のし
- 包装紙の上からのしを掛ける
- 手渡しで何の贈り物か伝わる
- 宅配だと汚れ・破れの恐れ
配送で届ける場合、外のしだと配送中にのし紙が破れたり汚れたりします。内のしなら包装紙が守ってくれます。
手渡しする場合は外のしを選ぶと、渡した瞬間に何の贈り物か伝わります。ネット注文のほとんどは内のしが既定なので、特に指定しなければそのままで問題ありません。
喪中のときはどうするか
お歳暮はお祝いではなく、感謝を伝える贈り物です。そのため、相手が喪中でも、自分が喪中でも、贈ること自体は問題ないとされています。 時期の考え方など詳しくは喪中のお歳暮の記事にまとめました。
ただし、次の点は配慮してください。
- 四十九日を過ぎていない時期は避ける(時期をずらす)
- 紅白の水引は使わず、白無地の奉書紙や短冊にする
- 表書きは時期に応じて「御歳暮」または「寒中御見舞」
- 華美な包装やお祝いを連想させる言葉を避ける
四十九日を過ぎていない時期は、贈る側も受け取る側も落ち着きません。時期をずらして「寒中御見舞」として贈るほうが、相手の負担になりません。
※喪中の作法は地域や家庭、宗派によって考え方が異なります。ここに書いたのは一般的な目安です。迷う場合は贈り先の慣習を優先し、身近な方に確認してください。
ネット注文での実際の手順
ネット注文の場合、のしは無料で対応している店舗がほとんどです。カートに入れたあとの「ギフト設定」「のし・ラッピング」といった項目で指定します。
注意が必要なのは、のしに対応していない商品があることです。産直品や一部の冷凍品は対応外のことがあります。商品ページの記載を確認してから注文してください。
のしの指定で迷いたくないなら、百貨店のオンラインストアという選び方もあります。大丸松坂屋オンラインストアのような百貨店系の店は贈答が前提の売り場なので、表書きと名入れの指定が注文の流れに組み込まれています。ただし対応の範囲は商品ごとに違います。百貨店だから全商品がのし対応、とは限らない点だけ注意してください。 百貨店とネット通販、それぞれの向き不向きはこちらの比較記事で詳しく扱っています。
この記事が役に立つ人・そうでない人
参考になる人
- 上司・取引先・義実家に贈る
- ネット注文の設定画面で迷った
- 時期を過ぎてしまった
この記事の通りにしなくてよい人
- 親しい友人へのカジュアルな贈り物(のし不要)
- 贈り先の家に独自の慣習がある(そちらが優先)
- 店舗で相談できる(店員の指示に従うのが早い)
のしとは別に一言添えたい場合は、添え状に書く4つのことと封をしない理由を参照してください。
よくある質問
Q. のしは絶対に必要ですか。
A. 親しい友人へのカジュアルな贈り物なら、無くても構いません。ただし上司・取引先・義実家など、形式が見られる相手には付けてください。付いていないと「知らないのだろう」と受け取られることがあります。 友人・同僚への贈り方全般はこちらの記事にまとめました。
Q. 「御歳暮」と「お歳暮」、どちらが正しいですか。
A. どちらでも構いません。印刷済みののし紙は「御歳暮」が多く、こちらのほうが改まった印象になります。
Q. 手書きでないといけませんか。
A. 印刷で問題ありません。ネット注文では印刷が標準です。手書きするなら濃い墨の筆ペンを使い、薄墨は弔事用なので使わないでください。
Q. 送り状は必要ですか。
A. 本来は品物より先に手紙で知らせる形ですが、現在は省略されることも多いです。届く前後に一言メッセージを送るだけでも印象が変わります。
Q. 相手が受け取りを辞退した場合は。
A. 無理に贈らないでください。会社の規程で受け取れない立場の方もいます。詳しくは上司へのお歳暮の記事で触れています。
まとめ
のしは、覚えることが少ない割に相手の目に入る部分です。紅白の蝶結び・御歳暮・自分の名字・内のし——この4つを選べば、形式で失礼になることはありません。
そして、時期を過ぎたら表書きを変える。これだけ覚えておけば、年末に慌てずに済みます。




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